「食後は虫歯予防のために、すぐに歯を磨くのが鉄則」 子供の頃から親や学校にそう教わって、律儀に守り続けている方は非常に多いのではないでしょうか? しかし、現代の歯科医学において、この常識は完全に覆されています。 結論から申し上げます。日本の皆さんが信じていたその習慣、実は 「大切な歯を自らボロボロに溶かす自殺行為」 かもしれません。 食後すぐの口内は「酸性」の危険地帯 なぜ、食後すぐの歯磨きが危険なのででしょうか?その秘密は、私たちの口の中の「pH(ペーハー)値」にあります。 普段、人間の口内は中性(pH7前後)に保たれていますが、 食べ物を口に入れた瞬間、一気に「酸性」へと傾きます。 特に炭酸飲料や果物、お酢を使った料理などを食べた後は、口内が強い酸性にさらされます。 この酸性状態のとき、歯の表面を保護している最も硬い組織である「エナメル質」が、一時的に非常に柔らかく、傷つきやすい状態になってしまうのです。 ⚠️ 柔らかい歯を歯ブラシで削っている? エナメル質が柔らかくなっているその瞬間に、歯ブラシでゴシゴシと力強く擦ったらどうなるでしょうか? 汚れを落とすどころか、 研磨剤入りの歯磨き粉を使って、自分の歯を自ら削り落としている ことになります。これが「食後すぐの歯磨きが歯を溶かす」と言われる最大の理由です。 キーパーソンは「唾液」の再石灰化 では、傷つきやすくなった歯を元に戻すにはどうすればいいのでしょうか?ここで活躍するのが、人間の体に備わった素晴らしい防衛システム、 「唾液(だえき)」 です。 唾液には、酸性に傾いた口内を時間をかけて中性に戻し、溶け出したカルシウムなどのミネラルを再び歯に定着させる 「再石灰化」 という働きがあります。 この唾液が本来の仕事を終え、歯の表面が再びカチカチに硬くなるまでにかかる時間が、およそ 「30分」 なのです。 ただし、例外もあります ...
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